2010年11月2日火曜日

ボールスピードの話


飛距離はヘッドスピードの速さでは決まらない」

ヘッドスピード(HS)はどれ位速くスイングできるかを計測した数値である。ボールに正確にヒットしたか計測した数値ではない。HSはゴルファーの身体能力、スイング能力とクラブの長さで決まる。幾ら、HSが速くとも、正確にボールにヒットしなければボールは飛ばない。

最新ゴルフデーターでは、スイートスポット(芯)から1インチ(約2.54cm)ズレると10~20%のパワーロスが生じることが実証されている。ボールスピードが2~3m/s減速し飛距離が14~20ヤード減少する結果が出ている。
反対に、クラブ長さ・重量・スイングウエイト・シャフト(重さ・フレックス・トルク)が正確に調整されたゴルフクラブは、ボールスピードを20%上昇させる結果が報告されている。


ボールの飛ぶ原理は、インパクト時の衝撃時エネルギー[速さ/衝撃パワー/ミート率]により生み出される。ゴルフボールがインパクト時にクラブフェイスの接している時間は[0.00035秒]である。この時間で飛距離が確定し[5秒後]には結果が判明する。

この僅かな[0.00035秒]の時間に、ボールに何が起こっているのか?


衝撃エネルギー(速さ/衝撃パワー/ミート率)がボールスピードを生み出す。
インパクト時に発生する[衝撃エネルギー]がゴルフボールに伝達され、ボールが歪み、反発力が生じ、飛び出し、飛行する。ボールスピードとは、この衝撃エネルギーがゴルフボールに伝達され飛び出す時の速さである。
如何に、正確に、[ボールの芯~クラブフェイスの芯]にゴルフクラブを走らせるか。衝撃エネルギーのロスを最小限に抑えることが、ボールスピードの速度を決める。このボールスピードが飛距離を決める。

新しくドライバーを制作するか。飛距離が充分出ているか。確認する最良の方法がPTI(Smash Factor or Power Transfer Index)である。
PTIは[衝撃エネルギー]伝達の正確度を表す数値である。PTI数値が低ければ、ドライバーがマッチしていないか、スイング軌道のブレが大きく[衝撃エネルギー]が伝達されていないことになる。また、ヘッドスピードが速くても飛距離が伸びない時は、正確に[衝撃エネルギー]がボールに伝達されていないからである。

[PTI=ボールスピード÷ヘッドスピード]
最高値は1.56(ボール製造規制:1.56以上はイリーガルなボール)
タイガーの平均PTIは[1.48~1.50]平均ヘッドスピード57.5m/sボール初速度85.0~86.5m/sと公表されている。プロゴルファーの平均PTIは1.45~1.50。一般ゴルファーは、初心者初級者の[1.1ポイント]から中・上級者の[1.4ポイント]である。

PTIの参考飛距離概算式=ボールスピード(HSXPTI)X4
タイガー飛距離=[57.5X1.48X4=340.4ヤード]
[ヘッドスピード42m/s][PTI:1.3]のゴルファーの飛距離[218.4ヤード]になる。仮に、[PTI:1.4]に上昇すると飛距離[235.2ヤード]になる。ヘッドスピードが8%上昇[45m/s]してもPTIが[1.2ポイント]に減少すれば、飛距離は[216ヤード]になる。

ボールスピードを最大限に伸ばすには、正確にカスタム・フィティングしたゴルフクラブを手にすることである。

カスタムクラブは信頼マインドを育む第一歩である。


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